2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧
日本発の抗インフルエンザ薬、ペラミビルの承認申請が11月に行われることになった。日本発、といってもオリジンはアメリカのバイオクリスト社ではあるが、臨床開発を担当した塩野義製薬は、日本での来年秋の発売を目指す。ペラミジルの詳しい話は、以下のリ…
現在の高血圧治療薬の主流であるアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)は、何種類もの薬剤が激しい競争をしている。ここまで日本国内では、武田薬品のブロプレスが君臨してきたが、時代は変化しつつあるようだ。 ノバルティスファーマのARBディオバン(コディ…
大学では有機化学と生化学で、洋書の教科書を使っていた。もちろん、学校が推薦していたのは日本語のものだったが、薄くて要点しか書いていないものだったので物足りない。有名な海外の教科書は、分厚くて手厚い解説がつけられているが、翻訳された物はいか…
ブログに書くネタを探すときは、ネットから得られる情報を参考にすることが多い。日頃みているニュースサイトやプレスリリースの場合は、その真偽についてはある程度の信頼をおいている。しかし、場合によっては、裏をとるための他の資料(論文や専門書)な…
MacBookのスペースキーが壊れたので日本語の入力が出来ない。壊れたのは、スペースキーを金具に止める1mmくらいのプラスチックの爪。これがないと、キートップがしっかり固定できずふらふらになる。スペースキーを押せないことはないのだが、ものすごくスト…
薬に関係したホームページを開いていると、薬学生からの「この薬の作用メカニズムが分からない」という質問をよく見かける。で、「教科書によく分かっていないと書いてある」という言葉が、必ず後ろについてくる。薬の中には、「詳しい作用メカニズムがわか…
フランス出張からかえってきた。主張先は、東部の古都、ストラスブール。国際学会への出席が目的である。仕事がオフの時間は、ストラスブールの街をいろいろと歩き回った。もちろん観光は出張目的ではないが、いろいろと見聞を広めるのは、会社人としてより…
海外出張のため一週間留守にします。20日に帰国予定です。
日本では、新型インフルエンザワクチンは指定された医療機関で投与される予定である。また、学校での集団接種についても考慮されている。限りあるワクチンを効率的に投与するためには、綿密な計画が必要だ。一方、アメリカではワクチン供給量に余裕があるた…
スペースシャトルに搭乗して、ラットの手術をした研究者の報告。Aviat Space Environ Med. 2005 Jun;76(6):589-93.行なった手術は、開頭術、足の切開、開胸術、椎弓切除、腹壁切開という、基本的なもの。全身麻酔、傷の縫合、血液動態や体液の管理(多分点滴…
阪神大震災発生時、生放送していた番組の動画。 大阪からの放送(朝日放送スタジオ)だと思われるので、 このときの地震の震度は6程度と思われる。 この時、私は京都で震度5を体験したが、 揺れの間何も出来なかったのを覚えている。アナウンサーは、きち…
関西が誇る職人の街、東大阪の話題をテレビでやっていた。人間業とは思えない技術を持つ職人たちが活躍する。 しかし、そんな職人でさえも、 一人一人では、できることに限度がある。職人たちが、ひとつの目標に向かってまとまることで、 一人の職人の技を遥…
夏の日のなつかしの氷菓子「チューペット」。残念ながら、製造中止が決まってしまった。製品製造中にカビの混入が発見され、回収騒ぎがあったのがこの春。改善方法を検討したところ、製造工場の中の半分の機械を改修しないと、根本的な解決ができないことが…
ブログをやっていると、不十分なまま世の中に文章を公開してしまうことがある。用いる用語の定義づけをきちんとしなかったり、事実確認が足りなかったり、論理の飛躍があったり。。。そして、そういうときの文章に限って、ホットエントリーに入ったりしてし…
内服可能な禁煙補助薬「チャンピックス」(ファイザー:主成分バレニクリン)に対して、添付文書に「警告欄」が設けられ、副作用に対する注意喚起がなされることになった。日経メディカルオンラインから 今回の改訂では、添付文書に警告欄を新設して「抑うつ…
娘のピアノを買いに行ったときに店員さんから聞いた言葉。ピアノはピアノ線を使って音を出すので弦楽器のようなイメージがあるが、実はハンマーが弦を叩いて音を出す原理なので、ピアノは打楽器と言った方が正しい。ハンマーの模型を見ながら受けた説明は、…
タンパク質というのは、基本的に口から飲んでも直接体内へは吸収されない。基本的に、タンパク質は、消化管の中のタンパク質分解酵素によってアミノ酸に分解されてしまうためだ。ということは、タンパク質分解酵素で分解されないタンパク質は、口から飲んで…
日経メディカルオンラインから。 治験は、18歳から50歳の健常人100人を対象にし、英国Leicester大学とLeicester大学病院で実施された。いくつかの接種回数や接種時期が試みられた結果、ワクチンを2回接種した被験者で血清抗体反応がもっとも高かった。ただし…
危機的状態にあった新型インフルエンザの重症患者に、通常吸入薬として用いられている「リレンザ」を静脈内に投与することで、容態を回復することが出来た、との報告が、医学雑誌ランセットに掲載された。 医師団はリレンザを認可された吸入方式で投与したが…
夏休みが終わるころになるとやってくる「高校生クイズ」 今年の大会も、いろいろといい勝負を見せてもらいました。私が高校生だった二十年近く前に比べると、 問題の難易度がどんどん上がっていますね。 決勝戦に至っては、ほとんど分かりませんでした。まぁ…
業界ネタを扱ってるBIO TODAYさんの記事から。 オランダの電気製品メーカー・Philips(フィリップス)が洗練された性玩具(sex-toy)の販売に力を入れています。 日本で言ったらパナソニックとか東芝が、、ってことですよね。 技術力は負けないと思いますが…
市場調査会社「富士経済」の調べによると、2016年における医薬品市場で中心となる薬は以下の通り。 糖尿病治療薬、痛風・高尿酸血症治療薬、抗がん剤、抗リウマチ薬、骨粗鬆症治療薬、過活動膀胱・神経因性膀胱治療薬、前立腺肥大症治療薬 以下、個人的感想…
κアゴニスト「アシマドリン」は、過敏性腸症候群に有効である。過敏性腸症候群は,何らかの原因で小腸の運動機能が更新し,下痢などの便通異常を訴える病気。アシマドリンは,小腸にあるκ受容体というたんぱく質に結合してこれを活性化させる(κアゴニスト)…
学術雑誌サイエンスに発表された論文によると、麻酔薬としてしられる亜酸化窒素(笑気ガス)には、強力なオゾン層破壊効果を持っているとのこと。フロンガスが全廃された今、亜酸化窒素が次のターゲットとして狙われるかも。論文のアブストラクトへのリンク…
ベイスン(武田薬品、主成分ボグリボース)の新しい適応として、「耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制」が承認される見通しに。ベイスンは、腸から血液中への糖(グルコース)の吸収を止めることで、食事の後の急激な血糖値上昇を抑えるための薬。これ…
とりあえず、目についたことのメモ書きみたいな感じではじめてみます。