アンジオテンシンII受容体拮抗薬の首位攻防。

現在の高血圧治療薬の主流であるアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)は、何種類もの薬剤が激しい競争をしている。ここまで日本国内では、武田薬品のブロプレスが君臨してきたが、時代は変化しつつあるようだ。

ノバルティスファーマARBディオバン(コディオを含む)が今年8月に単月のデータで、ARB市場で売上首位のブロプレス(エカードを含む、武田薬品)を抜き、トップになったことが分かった。同社の医薬品事業本部営業本部の青野吉晃本部長(執行役員)が本誌のインタビュー取材で明らかにしたもの。

青野営業本部長は、「物凄く嬉しいニュースであり、担当しているMRが一番嬉しいと思う。希望としては、そう遠くない将来にトップになれる時期が来るよう頑張りたい」とコメントした。市場シェアはディオバンが26.8%、ブロプレスが26.0%だった。

ちなみに世界市場においては、ディオバンの方が圧倒的に強い。日本企業は、母国においてもしんどい状況に追い込まれるのだろうか。