宇宙でネズミの手術をした医者。

スペースシャトルに搭乗して、ラットの手術をした研究者の報告。

Aviat Space Environ Med. 2005 Jun;76(6):589-93.

行なった手術は、開頭術、足の切開、開胸術、椎弓切除、腹壁切開という、基本的なもの。全身麻酔、傷の縫合、血液動態や体液の管理(多分点滴とかのこと)、手術者や手術器具の保持などは、問題なく行なうことができた。器具や術者の準備のために時間はかかるものの、手技がしにくいなどの問題はなかった。

宇宙空間でも、ブラックジャックは問題なくメスを振るえる、と考えて良さそうだ。

ただ、現段階で実際にヒトの手術を宇宙空間で行なったという話は聞いたことがない。というか、外科医とヒト用の医療器具が、共に宇宙旅行を気軽(?)にできるようにならないと、手術自体が無理だろう。

宇宙飛行士は、怪我も病気もうかうか出来ない、やはり大変な仕事だ。