「メタボ」の次は「ロコモ」に注目

メタボ、メタボとにぎやかな世の中だが、メタボの次は「ロコモ」という言葉に注目、らしい。

要介護にならないように 「ロコモ」に注目
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091111-00000576-san-soci

メタボならぬロコモという言葉が近年、注目を集めている。ロコモティブシンドロームの略語で、日本整形外科学会が提唱。骨や関節などの運動器の障害のため、要介護状態になる危険性が高いことを示す概念だ。

大江医師によると、ロコモの要因となる病気は3種類。骨の強度が低下する骨粗鬆(こつそしょう)症▽関節の軟骨がすり減り、痛みが出たりする変形性関節症 ▽神経の通り道である脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなり、神経の通りが悪くなる脊柱管狭窄(きょうさく)症−で、この3つの病気などが複合して起きたり、積み重なって運動器の機能が低下し、移動能力が落ちてしまうという。

高齢者にとって、骨粗鬆症による足の骨折は、寝たきりにつながる致命的な怪我となる。変形性関節症や脊柱管狭窄症は、治療薬が少なく治りが悪い。

これらの薬剤の開発が強く望まれるところだ。しかし、骨粗鬆症臨床試験は長期にわたることから、費用と安全性が要求され、ハードルが高い。変形性関節症については、新規メカニズムの薬剤が開発されつつあるが、やはり市場に出るには時間がかかる。

これらの病気は、ある程度の運動で予防が可能である。日本臨床整形外科学会では、「ロコトレ」という名前の体操を推奨している。メタボの次にやってくるロコモ、なんとか自力で撃退したいものである。

ロコトレ
http://www.jcoa.gr.jp/locomo/therapy.html