双子がいっぱいの学校

国立大学の教育学部には、付属中学校、付属高校があるところが多い。これらの「付属校」と呼ばれる学校は、有名大学への進学率が高く、進学校として知られているところが多い。いまごろ、付属校を目指して受験勉強に追われている子供たちも多いのではないだろうか。

そんな「付属校」の生徒の多くが目指すであろう、東京大学

その東京大学にも教育学部付属校が存在する。

正式名称は「東京大学教育学部付属中等教育学校」といい、中高一貫の6年制の学校である(高校からの入学も若干名募集している)。

東京大学の付属校ということで、東京大学への進学優先枠がありそうなものだが、学校のホームページのFAQによると、

東京大学への優先入学制度はありません。 東京大学へ入学するためには、 他の高等学校の生徒と同じように入学試験を受けなければなりません。

ということだ。なにか皮肉な物を感じる。

ちなみに、卒業生の進路はどうかというと、

ほとんどの生徒が大学に進学します。最近では、 自己推薦入試AO入試などを利用して、 進学する生徒が増えていて、 その合格率もかなり高くなっています。その理由は、 総合学習で培ったプレゼンテーションしたり、 コミュニケーションしたりする力、 さらに本校の特色の1つである「卒業研究」で身につけた研究する能力を十分に発揮しているからではないかと考えています。

とのこと。

この学校の特色として、「双生児研究」というのがある。双生児の入学優先枠があり、学習過程の研究などを行っているそうだ。昭和30年代からという、長い歴史を持っている。

Q6. 双子の生徒ってどのぐらいいるの?
A6. 双子の生徒は各学年に10組くらいいます。したがって、 各クラス(40人定員)に7人前後の双子の生徒がいます。しかし、 双子の兄弟姉妹が同じクラスにはなることはありません。 (ただし、後期課程などの選択授業では同じクラスで学習することもあります。)

双子の生徒たちは「東大附属では双子が多いので、 特別に双子であることを意識させられることはない。 とても居心地がよい」と話しています。


双子がいっぱいの学校、一度のぞいてみたい。