久しぶりの火遊び。

バーベキューを庭でしたのだが、その炭火がきれいだったので、久しぶりの火遊びをしてみた。といっても、ぽかぽかとした炭火の横で、ただぼーっとしているだけなのだが。

炭火というのは、見ていて心が落ち着く。暗闇でゆらめくオレンジの炎と黒い炭、ときどきパチンとはねる火の粉と白い灰。これらが、常に一定であることなく、ゆらりゆらりと漂うように変化していく。

ときどき火鉢で炭を動かし、火を起こしてやるのだが、そのとき炭のオレンジ色がほわっと強く光るのが、心も体も温めてくれる。

気がついたら一時間ほど時間が過ぎていて、たくさんあった炭もほとんどが灰になってしまった。炭に水をかけると、ジューッと言う音と蒸気をたてて、炭火は再び闇に帰る。私も、この音で正気に返り、闇の世界から明るい部屋の中へと戻った。

子供たちは、火をおこす時は楽しんでいたが、ぼーっとながめるだけの火遊びには興味を示さない。やはり、火遊びは大人に限る、のだろう。