風船飛ばしのガイドライン。

娘の幼稚園最後の運動会、開会式で風船飛ばし(バルーンリリース)が行われた。

こういうイベントは、昔はよく行われていたが、最近はあまり見なくなった。私も相当久しぶりに見たような気がする。青空に飛び立っていく色とりどりの風船を見て、思わず何枚も写真を撮ってしまった。

風船飛ばしについては、環境に悪影響を与えるということが報道され、行われる回数が減ったようだ。ゴム風船が地表に落ちて、鳥や魚やカメが食べてしまい死んでしまうことがあるというのが問題の原因らしい。

現在では、風船飛ばしのリスクについて、いろいろな研究がなされており、それに基づいてガイドラインなども作られている。以下の項目にあてはまれば、風船飛ばしは問題なく行うことができるようだ。

バルーンリリースのガイドライン

1994−10−21
日本ゴム風船商工会
飛翔風船問題対策委員会

1. リリースには、ヘリウムガスを使用する事。…水素ガスの禁止

2. リリースされる風船は、ラテックスを原料とする『ゴム風船』である事。
蒸着フィルム使用のものや自然環境で生分解しないものは使用しない。

3. 使用するゴム風船の止め具に、プラスチックなどの生分解しない物は使用せず、風船自体でしばる事。

4. 糸など持ち手をつける場合、ゴム風船と同等の生分解性持つものを使用する事。
…木綿糸・輪ゴムの推奨

5. リリースされるゴム風船はすべて単体とし、集合体でリリースしない事。

6. リリースの実施場所、天候などロケーションを考慮する事。

またリスク評価・リスク管理については、以下のページが参考になる。
http://jba1.jp/JBArep/release.html

今回の風船飛ばしでは、これらのガイドラインの項目はきちんと守られていたと思う。

子供たちの風船を見るきらきらとした目を見ると、こういうイベントもたまにはいいのではないかと思う。海岸や琵琶湖岸に漂着するゴミのひどさを考えれば、遙かに環境に優しいイベントだと思うのだが。